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北米のワイン販売、予想を上回る好調
新しい数字によれば、北米におけるワイン需要は、言われているほど脆弱ではないかもしれない。ロン・エムラーがレポートする。
アメリカ第8位の銀行であるBMOファイナンシャルが行った業界の初調査によると、パンデミック後の需要縮小を経て、需要は安定しつつあり、将来は明るいという。
パンデミックの間、ワイナリーは空前の需要を享受し、年間4億1,000万ケースから2022年には4億4,500万ケースに急増したという。しかし、インフレと消費者の関心の高まりに直面して市場が正常化し始めると、小売業者は過剰在庫を抱えることになり、全体の売上高は昨年3億7700万ケースにまで落ち込んだ。
しかし、WineBusiness Analyticsとbw166が提供したデータ(600以上のワイナリーを含む)によると、この報告書では、需要は安定しており、今年が成長期に入る可能性さえあるとしている。
ダイナミック
アメリカのワイン産業は、50州にまたがる11,000以上のワイナリーによって生み出される1,070億ドル以上の価値があり、世界最大かつ最もダイナミックな産業であるという。
その中で、アメリカの生産者の71%が、継続的な製品革新、オンプレミスおよび消費者への直接販売の増加、そしてさらなるプレミアム化によって、今年の売上が増加すると予測している。
ワインの更なるプレミアム化
22%が売上横ばいを予想しているが、今年さらに売上が落ち込むと予想しているのはわずか6%である。
楽観的な見方をすれば、大手生産者の4分の1以上が10%以上の成長を予測している。
さらに、若い年齢層における飲酒習慣の変化が報告されるようになっているにもかかわらず、ミレニアル世代、Z世代、X世代がワイン愛飲者全体の61%を占めているという。
しかし、ネガティブな面では、18歳から34歳の52%が、適度な飲酒は健康に悪影響を及ぼすと思うと答えている。
楽観的
逆風は依然として続いているが、ワイナリーは「厳しい在庫調整局面を経て、今後5年間の売上成長について慎重に楽観視している」とBMOは言う。
全体的な販売量は減少しているものの、プレミアムワインの販売は安定している。10米ドル以上のワインの小売売上は、今年いっぱいから2025年にかけて伸びるだろう。
1,000ケースから5,000ケースの小規模ブティック・ワイナリーの40%は、今年10%以上の成長を見込んでおり、1本50ドル以上の高価格帯をターゲットとするワイナリーの34%も同様の期待を抱いている。
2023年には、10米ドル以上の食品店における全ワインの売上高は48億米ドルに上り、パンデミック発生前の最後の通年であった2019年よりも3分の1増加した。
興味深いことに、この業界は市場へのルートも洗練させている。
全体の4分の1近く(24%)のワイナリーが、ワイン・クラブを通じた売上の増加とワイン・クラブ会員の拡大を計画しており、15%は総売上の一部としての消費者への直接販売を増やすことを目標としている。
コモディティワインの分野では、ワインの価格がボトル1本あたり10ドル以下の生産者は、卸売りや流通の増加によって収益が伸びている。