イタリア産赤ワインが米国でトレンドとDrizlyが発表

あまり知られていないブドウ品種の需要が米国の消費者の間で高まっており、特にイタリアの赤ワインが有望であると、オンライン小売業者のドリズリーが発表した。

探求心の旺盛なX世代とミレニアル世代の消費者は、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールのような伝統的な（そしてしばしば国産の）ブドウ品種から離れている。

その代わりに、オンライン・ドリンク・プラットフォームであるドリズリーでは、イタリアワインのシェアが2022年の13％から2023年には14％へと上昇し、明確な嗜好が現れている。

ネッビオーロ、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼといった長期的に人気のある品種のシェアは、前年比横ばいで推移している。

若い消費者はイタリアの代替品種に注目しており、サグランティーノ、ブルネッロ、コルヴィーナは、このプラットフォームで最も急速に成長している品種のひとつである。

1960年代には市場からほとんど姿を消していたサグランティーノは、地元のワイン生産者たちのキャンペーンにより、1977年にDOCに認定された後、再び栽培されるようになった。

ウンブリア州モンテファルコの土着品種であるサグランティーノは、今年のオータム・テイスティングでメダルを獲得した。

ISWR Drinks Market Analysisのリサーチ・ディレクターであるアダム・ロジャースは言う：「最も熱心なX世代とミレニアル世代の消費者は、米国のワイン常飲者全体の30％弱に過ぎないが、ワイン消費額全体の60％近くを占めている。

この予測は、消費者情報会社ニールセンIQが今年発表した、イタリア産赤ワインに対する消費者の嗜好が2022年比で6％上昇したという調査結果に続くものだ。

2023年はイタリアのワイン生産者にとって厳しい年となった。異常気象により、ロマーニャ州のブドウ畑は洪水に見舞われ、ブドウは気温の上昇により日焼けしてしまった。気候変動がもたらした問題もあり、イタリアのワイン生産量は12％減となり、豪雨に見舞われた隣国フランスに遅れをとった。

しかし、アメリカでは依然としてこの国の赤ワインに対する嗜好が高まっている。

伝統的な赤ワインが必ずしも取って代わられるとは限らないが、より斬新な品種への意欲は、若い消費者を取り込みたい小売業者にとって刺激的な可能性をもたらす。

Drizly社の消費者インサイト部門責任者であるLiz Paquette氏は、次のように述べている：「イタリアの赤ワインのように、トレンドのカテゴリーにユニークな品種やボトルを追加することは、小売業者がオンラインで在庫を差別化するチャンスです。