ボブ・ディラン、ハイランド地方の不動産をウイスキー会社に420万ポンドで売却

ミュージシャンで酒類ブランドのオーナーでもあるボブ・ディランが、ハイランドに所有する土地を家族経営のウイスキー会社に420万ポンド以上で売却した。

彼はもともと、ケアンゴーム国立公園内にあるオルトモア・ハウスを夏に売り出し、300万ポンド以上のオファーを受けていた。

ディランは2006年に兄のデイヴィッド・ジマーマンとこの土地を購入し、不動産エージェントのナイト・フランクによれば、毎年夏になると数週間この土地を訪れていたという。

第一次世界大戦中の1911年から1915年にかけて建てられたオルトモアの地所は、ディランの所有になる前は、スコットランドの商人の息子の別荘として使われていた。広大な屋敷には、11のバスルームと4つの応接室があり、もちろん音楽室もある。

さらに、この地所には、4ベッドルームのコテージ3棟を含む多数の物件があり、現在、週900ポンドで賃貸募集中である。

法的文書によると、このグレードA指定物件は、テレンス・ヒルマンが設立し、現在はロンドンを拠点に彼の子供タニアとアーロンが経営するアンガス・ダンディー・ディスティラーズによって購入された。

2000年にWhyte & Mackay社からトミントゥール蒸溜所を、2003年にはグレンカダム蒸溜所を買収し、現在2つの蒸溜所を所有している。スペイサイドにあるトミントゥールは、4代目のマスター・ディスティラー、ロバート・フレミングが経営し、さまざまなシングルモルト・スコッチ・ウイスキーを製造している。ブレチンを拠点とするグレンカダムは、2000年に閉鎖されるまでアライド社が所有し、バランタインズ傘下で運営されていたが、2003年にアンガス・ダンディー社が買収した。

同社の所有となり、10年熟成、15年熟成、そして最近発売された30年熟成のウイスキーを加え、製品レンジを再び活性化させた。同社はまた、オールド・バラントルーアン・ウイスキーやラム・ジン・シリーズも製造している。

ディランはまた、自身のアメリカン・ウイスキー・ブランド、ヘブンズ・ドアも共同所有している。ヘブンズ・ドアは最近、このブランドのインスピレーションとなったディランの代表曲「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」（1973年発表）の50周年を記念して、米国ケンタッキー州に160エーカーの新しい蒸留所を建設することを発表した。